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「ありがとう」の連鎖から関係の質を高める日阪製作所の働きがい改革
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プレート式熱交換器やレトルト調理殺菌装置・医薬用滅菌装置・染色仕上機器・ ボールバルブなど、衣・食・住・医・環境・エネルギーなどあらゆる産業分野で事業を展開する日阪製作所。
同社は2018年から「働きがい支援室」を立ち上げて社員のウェルビーイングに取り組んでおり、その活動の一環としてUniposを導入しています。
導入前に感じていた懸念と工夫、どのような流れで現場への浸透を進めていったのかについて、働きがい支援室の蓮井 恵一 様にお話を伺いました。
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【こんな課題をお持ちの企業様におすすめです】
・Uniposに関心を示してもらえない
・定期的にUniposに関する発信をしてみたいが何をしていいかわからない
もくじ
▷ Uniposを活用した制度を「thanks」と名付け、オリジナルロゴも作成
▷ 「thanks通信」でUniposの名投稿やコツなどを配信し社員の興味関心を得る
【印象に残った投稿】
〜迷惑をかけていると思っていたら、感謝されてたことが分かって涙〜
【Uniposを始めてみて】
〜いつもと違う形のコミュニケーションによって発見する、社員の新たな魅力〜
【今後の課題】
〜Uniposによって見えてきた新たな組織課題〜
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【Uniposご導入の背景】
■効率が重視される現場でコミュニケーションに課題
蓮井様はもともと人事総務――「人間部」と呼んでいる部署におられ、管理職としての業務の傍ら、社員の相談窓口も行われていらっしゃいました。
その後、より社員のウェルビーイングに取り組むため、2018年から「働きがい支援室」を立ち上げ、「社員の働きがいや同僚との信頼関係の向上が、会社の発展につながる」という考えのもと、様々な業務を行われています。
2019年に発足したコミュニケーション促進プロジェクトをきっかけに、MIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム教授の「成功循環モデル」に基づき、関係の質を高めるコミュニケーションをどうすれば実現できるのかを考えられました。
その結果、キーワードとなったのが「ありがとう」、つまり感謝するということです。
「日阪製作所にはまじめな人間が多く、人は良いのですが、こと仕事になると効率を重視しがちで配慮に欠けることがあるという課題が、ヒアリングやエンゲージメントサーベイの結果で浮かび上がってきました。」と蓮井様は語ります。
■自分の業務に意義を感じる機会がないことへの課題
もう一つの課題は、自分の仕事に意義を感じている人が少ないことです。
日阪製作所様はものづくりの会社ですが、やはり数字という明確な結果が出る営業や、製品開発を行う設計などの部署は花形でスポットライトを浴びる機会が多くあります。
一方で、生産管理や検査といった部署は重要な仕事を担っているにも関わらず「なくてはならないこと」が「できて当たり前」と見られがちで、貢献が見えづらい側面があるとのこと。
そこに何らかの形でスポットライトを当て、自分の仕事の意味や意義を感じてもらいたいという思いがありました。
■Uniposを選ばれた理由
もともとは、実際にカードを手渡しできるようなサンクスカードの制度も考えられていたそう。
しかし社員のパーソナリティや社風を考えると、恥ずかしさや面倒臭さなどからそれを活発に運用できるイメージは持てなかったとのことです。
そこで感謝や称賛を送りあえるサービスがないか探したところ、「こういうのができたらいいな」とイメージしていたものがUniposがマッチしたそうです。
【社員の興味を保ち続けるために】
■Uniposを活用した制度を「thanks」と名付け、オリジナルロゴも作成
▲ thanks通信のオリジナルロゴを作成した上田幸奈 様。制度のイメージをわかりやすく表現されており、親しみのある可愛いロゴが素敵です。
導入推進チームの上田様がthanks制度独自のロゴを作り、視覚的に興味を引き関心を持ってもらう工夫をされました。
■「thanks通信」でUniposの名投稿やコツなどを配信し社員の興味関心を得る
日阪製作所の導入推進チームでは、「thanks通信」を毎月作成しメールで配布されております。蓮井様がピックアップした「今月の名投稿」と、感謝やその効果などにまつわるテーマの二本立てです。
「Iメッセージの重要性」や「コミュニケーションのティーアップ」など、あえてオープンなUniposで感謝や称賛のやりとりをする納得感のあるメリットを伝えることで、thanks制度の意義を感じてもらうことに役立てています。
▲ ピックアップした理由(良かった点)の説明書きを加えることで他の方の投稿のお手本にしやすいようにされております。また引用投稿など、新しい機能についても触れることでより多くの人が使いこなせる工夫も。
▲ ピックアップするのは業務の投稿に限定せず、読んでいる人も温かい気持ちになったメッセージをピックアップすることも。
▲ こちらは「今月の名投稿」と合わせて送る記事です。より相手がもらって喜ぶ感謝の秘訣を紹介することで、thanksの投稿のしやすさはもちろん、社員同士のコミュニケーション力向上に役立てます。
▲ 今回も画像を入れることで読みやすさの工夫をされていることが伺えます。感謝や称賛は馴れ合いと感じてしまう社員も少なからずいらっしゃるものですが、会社や仕事に真面目に考えているからこその感覚であることが多いです。thanks制度によって得られる効果を伝えることは、そうした方々に制度へ参加する納得感を感じてもらう良い手段です。
■「thanks通信」作成のコツ
「今月の名投稿」に関しては蓮井様がthanks制度の活性化に役立ちそうな「これだ!」と思う投稿を、マネージャーなどの管理者が編集できる機能「名投稿まとめ」から選びます。
テーマに関しても感謝やウェルビーイングにまつわる学術記事やサイトなどからネタを見つけ、草案をつくり、ロゴ作成も担当された上田様が綺麗にデザインされます。
■「thanks通信」の反響
社員にもthanksファンがいらっしゃるという日阪製作所様。
thanks通信はメールで配信しており、返信という形では反応がないものの、社内ですれ違った際などに「今月の名投稿」やthanks通信の話が出てくることから、読んでくれていることを実感するそうです。
【印象に残った投稿】
〜迷惑をかけていると思っていたら、感謝されてたことが分かって涙〜
先ほどの「今月の名投稿」でも紹介されていたこちらの投稿。
高見さまは社内報のインタビューなどで多くの方とお話される機会があります。高見様ご自身は、「相手の手を止めてしまい引目を感じる」との懸念を抱えていたそう。ですがこの投稿をもらったことにより、インタビューを受けた側も喜んでいるという意外な反応を知ることができ、嬉しさや安堵で涙をながされたそうです。
thanks制度がなければ、本来は周りがせっかく素敵だと思っている仕事に気づくきっかけがなかったのかもしれません。
▲ 社内報を担当されている高見彩花様
【Uniposを始めてみて】
〜いつもと違う形のコミュニケーションによって発見する、社員の新たな魅力〜
thanksはもらう喜びだけでなく、センスのある文章、詩のような言葉選び、面白い表現など、「この人こんな素敵な表現するんだな」という発見があるとのことです。
確かに口頭やメール、チャットでやりとりをする以上お礼を言う機会はUniposでなくともあります。ですが皆の見えるところで、具体的に感謝や称賛、激励をポイントというきっかけと共に送るという機会は実はほとんどありません。
そういったサービスの性質が、社員の今まで見えなかった魅力を発見するきっかけにもなっているのでしょう。
【今後の課題】
〜Uniposによって見えてきた新たな組織課題〜
thanks制度により、周りが気づかない、または自分だけが気づいていなかった貢献に気付けたり、社員の魅力を発見することができました。
しかし見えてきたのは良いところだけでなく、利用状況が控えめな層も分かってきました。そういった方々の状況と向き合う必要性に気づけたことも、ひとつのメリットかもしれないと蓮井様は仰られました。
「働きがい支援室」として、プラス感情を更に、引き出すだけでなくネガティブな面にも向き合うべくどのようにアプローチをしていくか、今後の課題として取り組んでいかれるとのことです。